投稿者:はちみつこくと
序論:データのリセットと新たな観測方針
当ラボにおける過去の観測記録は、システムの不可逆的なエントロピー増大により全消去された。復旧の試みは非効率であると判断し、本日より新たなパラメータに基づいた記録(ログ)を開始する。
今後、本領域においては「物理的な計算機(ガジェット)」と「非科学的な事象(オカルト)」の間に存在する相関関係を、客観的なデータとして収集することを主目的とする。感情的な評価はノイズとなるため、極力排除する方針である。
観測対象:GMKtec NucBox M8
再始動後の最初の検体として、GMKtec社製の小型フォームファクタ計算機「NucBox M8」を選定した。本機は、市場において一般的な家庭用向けではなく、信頼性が要求されるビジネス向けのAPUを採用している点が特徴である。
基本スペックの解析
搭載されるプロセッサは「AMD Ryzen 5 PRO 6650H」である。6コア12スレッド、最大ブーストクロック4.5GHzという数値は、現行のミドルレンジ帯において標準的な処理能力を示唆している。特筆すべきは、メインメモリにLPDDR5-6400MHzという高速な規格が採用されている点だ。これにより、内蔵GPU(Radeon 660M)の帯域幅ボトルネックが一定数解消されることが推測される。
ストレージにおいては、標準で512GBのNVMe SSD (PCIe 3.0) を搭載するが、本機はPCIe 4.0に対応した空きスロットを保有しており、理論上最大16TBまでの拡張が可能である。データ収集用の母艦としての適性は高い。
特異点:OCuLinkインターフェース
本機を観測対象とした最大の理由は、筐体背面に「OCuLink(Optical Copper Link)」ポートが存在する点にある。これは、USB4やThunderboltよりもPCI Expressのレーンを直接的に引き出すことが可能な、外部拡張インターフェースである。
このポートを利用することで、外部GPU(eGPU)との接続において、帯域幅の損失を最小限に抑えることができる。小型筐体という物理的制約から解放され、外部リソースと接続するという概念は、ある種の「召喚儀式」にも似た興味深い挙動である。ただし、ホットプラグには非対応であるため、運用には物理層での注意が必要となる。
結論と今後の予定
GMKtec NucBox M8は、そのコンパクトな筐体に似合わず、拡張性という名の潜在能力を秘めたデバイスであると評価する。現時点では基礎データの収集段階であるが、今後はOCuLinkを用いた外部GPU接続実験、および高負荷時における排熱データと室内の「場の空気(気配)」の相関についての検証を予定している。
以上で、本日のログを終了する。
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